米国の大豆収穫は過去最大
USDAは最新需給レポートの中で今年の大豆生産がヘクタール当たり2.63トンの収量に基づき過去最高の8720万トンになると予想している。予想搾油量の13.6万トン増が唯一の調整項目であることから、推定期末在庫は27.2万トン増の1540万トンになる。搾油量増加により大豆ミールの輸出伸長(推定年間輸出量は15万トン引き上げられた)が見込まれ、期末在庫の油が増加している。
2006−07年の世界の油糧種子生産は過去最高の3億9,250万トンと予想されている。USDAはカナダの菜種在庫減やアルゼンチンの大豆在庫減等米国以外の国における若干の在庫減があるものの、それよりも米国での在庫増加が上回り、世界の油糧種子在庫が増加すると予想している。
2006年のバイオ・デイーゼル生産は3倍増となる可能性があるも収益性は疑問
全米バイオ・デイーゼル協会(NBB)は2006年のバイオ・デイーゼル生産量が2億5000万ガロンと2005年比3倍になる可能性もあると予想している。NBBはバイオ・デイーゼル産業の急速な成長の要因として、州や連邦政府の優遇措置、助成金および減税措置を挙げている。特にNBBは今年になって275のバイオ・デイーゼル関連法案が提出され、その内53が可決される等、非常に活発な各州の議会の動きを指摘している。NBBのジョー・ジョーブCEOによれば「こうした州レベルでの相次ぐ活動を見ると2007年にはさらに飛躍的な生産増があり得るだろう」。
2007年の生産増がいかに飛躍的かを示す兆しとして最近行われたいくつかの新バイオ・デイーゼル生産工場建設の発表がある。ワシントン州はインペリアム・リニューアブルズ社が最近州内で年産1億ガロンの生産工場建設に着手したことから間もなく米国内で最大のバイオ・デイーゼル生産施設を持つようになる。このグレース・ハーバー工場は大豆油とカノーラ油を原料としたバイオ・デイーゼルの生産を2007年半ばより開始する予定である。一方、ノバ・バイオソース・フューエルズ・インクはオクラホマ州とイリノイ州にそれぞれ年産6000万ガロンのバイオ・デイーゼル工場建設を計画している。実際、9月半ば時点でのNBB集計によればバイオ・デイーゼル工場の数は86、総年産能力は5億8000万ガロンに上っている。更に、新たに65の工場が建設中、また13工場が能力拡張を行っており、その年産能力増を総計すると1億4000万ガロンとなる。
この業界は引き続き拡大基調にあるものの、エネルギー価格の下落と大豆油価格の高騰から来年は大豆油を原料としたバイオ・デイーゼル生産の収益率が低下することも考えられる。大豆油価格を暖房油や天然ガスのBTU等価と比較した場合、バイオ・デイーゼル生産者が大豆原油に支払える損益分岐点価格は生産変動費と1ドルの物品税控除を考慮した暖房油先物価格に左右される。損益分岐点価格は今年夏のポンド当たり38セント近くから最近では30セント弱に低下している。
値上がりの減退の可能性により、向こう2-3年間に生産量を2倍あるいは3倍に拡張する態勢にある業界がどの程度適切に対応するか疑問視されている。しかし従来の大豆油ユーザーはこの業界は価格変動には非常に敏感で原料価格が上がればバイオ・デイーゼル生産がすぐに調整されると考えている。
作物学者が有機農産物の収量増を研究
リンカン市ネブラスカ大学の研究者は大豆、コーンおよび小麦などの農産物の収量増に向けて有機農業生産者を支援する方法を研究している。輪作がカギとなるが有機農場で化学肥料や殺虫剤を使用せずに輪作を行うのにはどういうパターンがベストなのかはまだ判明していないと有機生産公開講座のリズ・サーノ講師は述べた。
その他の課題としては作物の発育を自然に促進するためにいかに十分な窒素を畑に残せるかということである。研究者はバーシーム・クローバーのような高窒素植物で畑をカバーする方法などを実験しているとシェルターベルト・エコロジーを教えるジム・ブランドル大学教授は述べた。
またもう一つの問題は機械的雑草除去用の適当な耕作機械を探すことである。多くの化学肥料を使用する大規模農場では耕うん機を使用しなくなっていると公開講座の農学・園芸専門家チャック・フランシス氏は述べた。
従来の農作における殺虫剤、除草剤および肥料の使用に懸念を抱いている人々がいることから有機食品への需要は増加している。しかし有機農業生産者は従来の農業生産者ほど注目されておらず研究の必要性は高いとサーノ講師は述べた。
ブラジル国勢調査局は2006−07年の大豆収穫減少を予想
ブラジル国勢調査局(IBGE)は先週2006−07年の大豆作付面積が昨シーズン比7%減の2050万ヘクタールになる見込みと発表した。IBGEは収量を2005−06年比13.3%増のヘクタール当たり2.695トンと算定した。しかしIBGEは中西部で農業生産者がアジアさび菌対策としての殺菌剤使用を減少すると予想しており、そのため状況が悪化し収量が落ちる可能性があると見ている。IBGEはシーズン全体の収穫高を5520万トンとした。IBGEは2005−06年のブラジルの収穫高が5230万トンだったと述べた。
米国がEUのバイオテク規制に関しWTO裁定の正式採択を要求
国事局(Bureau of National Affairs) は米国がバイオテク農産物の販売認可に関するEUの規制に対する訴訟において紛争解決パネルの裁定を正式に採択するようWTO加盟国に求めたと報道している。同報道機関によれば米国の要求はEUが遺伝子組み換え食品認可を一時禁止(モラトリアム)に対する数件の重要な申し立てを支持したパネルの裁定を米国が上訴しないとの意思を表すものである。
大豆コンプレックスはコーンの売りが大豆換金を誘発し安値引け
大豆コンプレックスは11月9日、コーン売りが大豆の大幅な買い越し解消を誘発し、引けにかけて価格はやや下落した。大豆デリバリー契約は1,736件となり2006−07年の大豆期末在庫は過去最大となる見通しで、そのため価格は現在の水準から大きく下落すると思われるが、コーン先物は10年来の高値となっている。11月豆先物は$3.22下げて$241.59;1月物は$3.12下げて$246.00;3月物は$2.76下げて$250.31で終了した。12月ミールは$2.98下げて$218.59;1月物は$2.87上げて$219.80; 3月物は$2.76下げて$222.55で引けた。12月油は$0.22下げて$610.89;1月物は$0.66下げて$619.27;3月物は変わらず$626.99で終了した。
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