アメリカ大豆協会

週報
2008.08.18
米農務省WASDE報告の要約

(USDA)は先週、8月の作柄報告および世界農産物の需給報告(WASDE)を発表した。それにはUSDAの全米農業統計局(NASS)による今期最初の条植え作物収量予測と、今春の洪水後の収穫面積の見直し結果が織り込まれている。USDAの調査に基づいた今期最初の大豆生産予想は驚くほど低い8090万トンで、USDAの7月次バランスシートから73万5000トンの下落となっている。USDAはその収穫面積予測を120万エーカー上方修正した。USDA発表のエーカーあたりの収量40.5ブッシェルは、アナリストの予想をはるかに下回っている。USDAは2007-08年度の27万2000トンと2008-09年度の40万8000トンの搾油量削減によって、生産量低下の大部分を相殺している。

USDAの最新の作付面積予測は、USDAの収量予想よりはるかに影響力が大きい。それは8月と9月の天候が大豆の収量を決定づける大きな要因であるため、8月1日の収量予想は本質的に弱いからである。過去20年間においてUSDAの8月生産予測と最終的な収穫高との間の平均差は、381万トンである。USDA発表の2008-09年度在庫は500万ブッシェル減少し、367万トンという最小の繰り越し在庫となる。

この時点で、USDAの収量予測は、これまでの天候や、作柄評価、および最近の業界調査による収量などと比べて、非常に控えめに見える。しかし、USDAの期待を下回る収穫高は、過去5週間急降下している大豆コンプレックス先物にとっては好材料となろう。とはいうものの、USDAの予測を上回るコーン生産量は、大豆にとっても同様に価格を押し下げる要因となる可能性がある。
NOPAの7月度搾油量報告

NOPA(全米油糧種子加工協会)は先週、今回も驚くほど少量の搾油量を発表した。NOPA発表の7月度搾油量はわずか362万トンで、先月の363万トンを下回るばかりか、前年度の386万トンよりはるかに少なく、業界予想378万トンを下回るものだった。USDAは先週早々その2007-08年度搾油量を13万6000トン下方修正して4980万トンとした。搾油量減少によってNOPA大豆油在庫は先月から3万7200トンの減少となった。それは業界予想と一致するが、2万トンの在庫増加という業界予想を下回るものだった。

農業法案施行に関する懸念

2002年農業法が採択されてまもなく、農業州出身議員および農業グループの一部が、施行に関するUSDAの決定の一部に対して不満をもらした。同様の懸念が、2008年農業法に関しても表面化してきた。最新の不満は、USDAによるAverage Crop Revenue Election (ACRE) プログラムの施行の、未だ正式ではない手続きに集中している。予算型式はUSDAが、ACREの定式に2007年および2008年ではなく2006年および2007年の季節平均価格を使用することを望んでいるようだ。別の不満は、10エーカー以下の農場に対してUSDAが政府支払の停止を決定する方法に関するものである。

農業州出身議員らは、いつものように、USDAが包括的農業法案を施行する方法について最終決定権を有するだろう。それが農家にとって好ましくなければ、過去において行ったようにーあるいはそうするよう圧力をかけたようにー議会は特定手続きに従うことを義務化する法案を提出するだろう。不満を抱いているものの一部は、USDAは議会が意図した方法で農場法案を施行していると農業州出身上院議員らが確約されるまでは、現行のUSDA次官マーク・キーナムの農業信用局(Farm Credit Administration)理事会への参画確認を停止すると脅している。

USDAはCRP決定を再び取り上げることができる

エド・シェーファー農務省長官は先週、コモディティ価格への圧力が増大するようなら、USDAは2008年度に土壌保全留保計画(CRP)の土地の早期リリースを違約金なしに許可するか否かを再び取り上げることができるだろうと語った。「供給が原因で再びコモディティ価格へのなんらかの圧力が見られるようなら、再度取り上げることを望むこととなる。」「私はそうなるとは予想していないが、明らかにドアは開かれている。」と同長官は付言した。

何週間に渡る検討の後、農務省は7月末に3470万エーカープログラムから土地をリリースする必要はないとの判断を下した。USDAは恵まれた天候、穀物市場価格の下落、および生産用の土地がより多く利用可能になっていることを指摘している。
中国は大豆の大量輸入を継続

中国は過去約5年間というもの世界最大の大豆輸入国であるが、中国への大豆の出荷は過去4ヶ月間に例外的に増加している。米国、ブラジル、およびアルゼンチンから中国への大豆輸出総量は、4月と7月には410万トンを超え、5月には合計390万トンに上った。6月の出荷はアルゼンチンの農業ストライキにより340万トンに限定されたものの、それでも昨年度比約34%の上昇となった。

中国の南米からの大豆大量購入に加えて、現マーケティング年後半の米国から中国への大豆輸出も例年よりも多くなっている。それは3月から7月に生じた散発的なストライキでアルゼンチンからの出荷が不確実であったことによる。米国の中国への月間大豆出荷量は5月、6月、7月を通じて通常0〜20万トン(730万ブッシェル)の範囲で推移するが、今年度はこれらの各月で50万トン(1840万ブッシェル)超過した。

業界予想では、中国の大豆輸入は2007-08マーケティング年(10月〜9月)に総計3790トンとなり、昨年度の2870万より32%上昇するだろう。しかし、2008-09年度には3850万トンとより緩やかな上昇が予想されている。というのは、中国の大豆在庫は今年度回復すると考えられており、さらに2008年度の中国の大豆収量は昨年度の1350万トンという期待はずれの収穫量から1600万トンへ上昇すると予測されているためである。

大豆コンプレックスはNOPA搾油量およびUSDA輸出報告を受けて安値引け

大豆コンプレックスは8月14日、期待はずれのNOPA搾油量およびUSDA輸出報告を受けて安値で終了した。中国が大豆購入契約を一部取りやめているとの噂もあった。大豆油先物は原油価格市場の下落により圧力を受けたが、大豆油先物はバイオディーゼルの損益分岐点を2セントほど下回ったままであり、大豆油製品シェアはより堅固だった。9月の大豆先物は$4.50下げて$464.90で終了、11月物は$3.67下げて$468.11、1月物は$3.49下げて$474.72で引けた。9月ミールは$8.05下げて終値$383.82、10月物は$5.07下げて$380.73、12月ミールは$4.96下げて$383.05で引けた。9月大豆油は$7.72下げて$1149.04、10月物は$7.50下げて$1155.65、12月物は$8.38下げて$1166.23で終了した。

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