アメリカ大豆協会

週報
2008.08.11
米国の消費者は大豆バオディーゼルを支持

全米大豆基金財団が最近行った全国調査は、米国の消費者が米国の大豆生産者とバイオディーゼルを強力に支持していることを明らかにした。「全米農業イメージ調査」によれば、82%の消費者が食糧価格高騰の原因は産油国と食糧の生産、加工、梱包、貯蔵および輸送に影響をおよぼす燃料価格の値上がりで、米国の農業生産者のせいではないと考えている。

調査で判明したその他の主要事項は次の通り:

 ・77%の消費者が今後5−10年の需要を満たすエネルギー源としてのバイオディーゼルの使用を是認している。
 ・74%の消費者がバイオディーゼルは環境への負担が少ないと聞いて、バイオディーゼルに対してより好意的な見方をするようになった。
 ・70%の消費者がバイオディーゼルは雇用を創造する新しい環境に優しい事業と聞いて、バイオディーゼルに対してより好意的な見方をするようになった。

大豆タンパクが糖尿病患者の腎機能改善に寄与する可能性あり

予備的調査によれば、大豆タンパクを摂取する食餌療法が2型糖尿病患者の腎機能を改善し、さらに「善玉」コレステロールを若干増加させるのに役立つようだ。腎機能は慢性的糖尿病により損なわれる場合がしばしばある。糖尿病に起因する腎疾患を持つ14人の高齢者を調査した結果、彼らの食事に大豆を加えると尿に含まれるタンパクの量が減少したが、これは腎機能改善を示すものである。この調査はイリノイ大学・アーバナ・シャンペーン校食品科学部のジョン・W・アードマン・ジュニア博士がイリノイ州ダンビルの退役軍人省イリアナ・ヘルスケア・システムの協力を得て行った。この調査結果はジャーナル・オブ・ニュートリションに発表された。

大豆タンパクが何故糖尿病起因の腎疾患に有効なのかは明らかではないが、イソフラボンと呼ばれるエストロゲンのような植物性化合物が関係している可能性があるとアードマン博士は述べた。調査は結論を出すには小規模すぎるが、その結果は分離大豆タンパクが糖尿病の腎臓と心臓関連の疾患発症リスクを低減させる可能性を示す「初期証拠」を提供しているとアードマン博士は述べた。まだ初歩段階だが、同博士はこの研究がさらに大規模なものに展開されることを期待している。

USDAのCRPに関する決定が2009年度米国大豆作付の増加につながる可能性があり

CRP(土壌保全留保計画)の指定を受けた休耕地を罰金なしで耕作に解放することを否認するUSDAの決定により、2009年の大豆および大豆ミール先物価格が最近になり好転した。こうした解放に踏み切るか否かは近年断続的に検討されており、6月の豪雨とコーン先物価格が8.00ドルに急騰したことで検討に真剣さが増した。収穫の見通しが改善され、価格が史上最高値から低下している状況が、罰金なしで前倒しにCRPからの解放を否認する決定につながったと思われる。USDAは既に通常の期限満了でCRPから解放される土地が出てくると指摘した。CRP契約の土地のうち1950万エーカーが今後5年間で期限満了となるのに対し、2008年9月30日に期限満了となるのはわずか120万エーカーである。

またUSDAは、過去19ケ月で300,000エーカー近くが罰金を支払って、CRPを解約したと指摘した。罰金には契約開始からのCRP助成金の返却も関連してくるので、CRPから最も費用をかけずに解約できるのは、最近CRPの指定、あるいは再指定を受けた土地である。昨年秋に新規契約でCRPの再指定を受けた土地は260万エーカーあり、今年の秋にはさらに900、000エーカーの再指定が予定されている。しかしこうした土地は、環境恩恵指数(EBI)の上位20%にランクされているので、あまり生産性が高くないと思われる。残りの80%の土地は2年から5年の契約延長の対象になるものだった。

CRPの期限が2008年9月30日に満了となり、2009年収穫用に今年の秋あるいは来年の春に播種できる土地が120万エーカーというのは、再生可能燃料基準(RFS)が2008年の90億ガロンから2009年には105億ガロン、さらには2010年には120億ガロンに増加することを考慮すると、あまり大きくはない。ブラジルの大豆耕作地増加が難しい状況から、2009年には再度米国でコーンと大豆の間で作付争いが発生する可能性もある。勿論、この争いがどの程度激しいものになるかは、今後12ケ月間の米国および世界のコーンと大豆の収穫高の規模と今後の需要動向によって決まる。いずれにせよ、USDAの決定により2009−10年の世界の穀類と油糧種子供給量は需要に見合うギリギリの状況にかなり近くなる。

米国のバイオディーゼル生産量が6月に最高を記録

国勢調査局の報告によれば、米国のメチル・エステル(主としてバイオディーゼル)用6月度大豆油消費量は予想外に増加した。6月の消費量は132,000トンと5月の106,000トンおよび前年同月の116,000トンから大きく増加した。バイオディーゼル生産用の大豆油消費は過去3番目に高い数値だったが、バイオディーゼル生産用の油脂の総消費量217,000トンは、原料としての大豆油の比率が2007年前半の85から90%に比べ、現在では約60%に低下しているため、大差で新記録となった。

バイオディーゼルの生産増は、おそらくバイオディーゼルの利幅が今年初頭より改善されていることも一因となって、代表的な夏季のパターンに沿っている。次の図表に示す利幅は全米にまたがる小数のバイオディーゼル工場の報告価格から計算されたものである。

アルゼンチンが計画されていた輸出増税に代わる新しい制度を検討

アルゼンチンの地元メディアの報道によれば、同国政府は穀類の輸出税引き上げを中止した模様だが、これはほぼ5ケ月間にわたる抗議行動の後で農業生産者との関係修復に向けた動きと見られる。同国のカルロス・チェッピ農務長官は8月5日の夕刻、上院が政府の穀類輸出税引き上げを否決した7月17日以来初めて、4つの主要農業団体の代表者と会談した。

地元メディアの間では、政府が大豆の輸出税を35%から40%に引き上げる一方、小麦とコーンの輸出税をそれぞれ20%と23%に引き下げる新しい制度を検討しているとの憶測が飛び交っていた。この制度は明らかにここ数年間着実に他の穀類の生産を引き下げてきた大豆の作付を減少させることを目的としている。同国政府は、大豆生産のほとんどを輸出に回している農業生産者が国内の食糧供給を増加させるためにコーン、小麦や他の穀類の生産を増加させることを望んでいると述べた。

大豆コンプレックスは原油価格上昇で高値引け

大豆コンプレックスは8月7日、原油価格の上昇を反映して高く引けた。8月豆先物は$8.27上げて$456.72;9月物は$7.72上げて$453.60;11月物は$6.25上げて$455.25で終了した。8月ミールは$10.14上げて$378.31;9月物は$9.59上げて$372.25;10月物は$6.72上げて$365.41で引けた。8月油は$13.45上げて$1148.38;9月物は$13.23上げて$1152.34;10月物は$13.45上げて$1159.18で終了した。

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