アメリカ大豆協会

週報
2008.06.30

☆☆☆ お知らせ ☆☆☆
来週のアメリカ大豆協会週報は7月4日の独立記念日のため休刊いたします。次回は7月14日になります。

アルゼンチンのストライキが米国大豆油輸出に追い風

アルゼンチンの農業生産者による抗議行動で大豆油販売が増加し、米国の油脂輸出が何年もの間で最も速いペースの伸びを示す一因となっている。新規統計によれば、米国の油脂輸出は3月に523,627トンのピークにまで急増し、4月も僅かに落ち込んだもののまだ469,909トンと高水準で推移した。通常、米国の輸出は200,000トンから350,000トンの間を変動している。

この急上昇は、アルゼンチンの農業生産者が輸出税引き上げに反対する抗議行動の一環として大豆油輸出を阻止したため、米国からの販売の機会が増加したことに起因している。米国の大豆油輸出は2月に227,918トンのピークに達し、3月には189,356トンとやや減少したが4月にはまた222,538トンに増加した。

しかしながら、米国の旧穀在庫が無くなりつつあるので5月と6月の輸出は若干落ち込み、またアルゼンチンでストライキ中止の暫定合意が維持されれば7月の輸出は大幅に下落する可能性がある。
5月の搾油量は米国大豆ミールの高需要を反映

国勢調査局は5月度搾油レポートを発表したが、これにはアナリストが異論を持つ予想が含まれている。国勢調査局によると5月の搾油量は、業界予想よりも46,300トン低い409万トンと推定されているが、4月の搾油量は予想された通り35,400トン上方修正されて401万トンとなった。

国勢調査局による5月の大豆油収量は予想通りだったが、大豆ミールの収量は、NOPAの収量や本マーケティング年でこれまで国勢調査局が報告してきた数値に比べ異常に高いものだった。5月末の大豆ミール在庫は392,000トンにはね上がったが、これは月の末日が週末になる場合は珍しくない現象である。大豆油在庫は135万トンと市場の予想よりやや低かった。

アナリストによれば在庫増は国内市場の食用消費の減退とバイオディーゼル業界からの需要の落ち込みによるものである。バイオディーゼル業界は、一部の工場が閉鎖されるとの報道を受けて大豆油価格が高騰しているため、引き続き苦しい状況に置かれている。しかしながら、月次搾油量増加の影響は一部、堅調な輸出需要で相殺された。

シェーファー農務長官が今後2週間以内に土壌保全留保計画開放の可否を決定

エド・シェーファー農務長官は6月26日、米国の農業生産者に対し土壌保全留保計画(CRP)で休耕地に指定された土地を前倒しで、かつ罰則なしで耕作に開放することを認めるか否かを今後2週間以内に決定すると述べた。USDA関係者によれば、仮に前倒しで新たな農地として利用する際の罰則が撤回された場合でも、中西部の洪水でコーンの生産が大きく落ち込むことが予想される2008年の収穫に間に合わせるには遅すぎるだろう。

「私は、8月あるいは9月初旬にCRPを前倒しで開放することが、(2009)作物年に向けた決定になればと望んでいた」とシェーファー農務長官は述べた。「我々はその意思決定プロセスを加速させた。こうして話している間も関連事項を検討しており、今後2週間ほどでどちらにするかの発表をしたいと考えている」と同長官は付言した。

洪水で農業生産者に対する連邦政府の追加支援の可能性が浮上

最近の水害を受けた中西部の地域でさらに数インチの雨が降り続いていることから、一部の議員は被災地域の農業生産者や牧畜生産者などへのさらなる緊急支援が必要になるとの考えを明らかにしている。上院は1週間の休会で選挙区に帰る前の6月26日にイラク関連戦費の拠出を認める法案を可決し、ブッシュ大統領に送付した。この法案には対外援助資金および水害地である中西部州への緊急支援資金26.5億ドルが含まれている。

新しい災害支援法案には新規農業法の恒久的農業災害支援プログラムの一部として、農業災害に対する支援金を前払いする具体的な立法権をUSDAに付与することなどが含まれる可能性がある。USDAの弁護士の間ではこうした前払いが現在の権限のもとで可能か否かについて意見が分かれている。権限がないとすれば、被害を受けた農業生産者は支援を受けるのに2009年10月まで待たなければならない。

一部の議員とブッシュ政権関係者は農業その他災害救助の財源の一部としてエタノールの輸入税低減を法制化したい意向を持っている。さらにこうした施策は、議会ではやはり政治が全てとの印象が強くなる選挙の年におそらく「必ず可決すべき」最後の法案と見られることから、議員や政府関係者などが必要と考えるその他の事案にも同じ対応が取られると思われる。

バイオ燃料輸送には船舶の増加が必要

世界のバイオ燃料生産量が2010年の日産130万バレルから2030年には日産270万バレルに増加する状況に関連して、Lloyd's?Registerは、今後20年間で400隻の船舶が建造されなければ、世界の海運業が増量されたバイオ燃料の輸送に「対応出来なくなる」懸念があると警告している。

ノルウエーのケミカル・タンカー会社オドフェルのシニア・アナリストであるクラウス・ウォルデルハウグ氏はLloyd's?Registerに対しバイオ燃料の貿易は2002年には全体トン数の2%だったが現在では8%強を占めていると語った。さらに植物油と油脂が5%を占めている。

大豆コンプレックスは米国中西部での水害拡大を受けて高値引け

大豆コンプレックスは6月26日、中西部の一部での豪雨、原油の急騰とドルの急落を反映して高く引けた。一部の農地では今度の降雨により今年の大豆作付、あるいは再作付ができなくなる懸念が生じている。このところ防戦に回っていた大豆と大豆ミールの先物も記録的高値での契約に近づいている。大豆の需給展望が通常の栽培条件の下でも逼迫すると予想されているなか、市場が不作に対応できる余地はあまりない。USDAの6月1日付け在庫予想が旧穀の状況がどの程度逼迫しているかを示すだろう。7/11月の緩やかな逆行により、USDAが予想以上に大きな在庫量を発表して市場を驚かせる可能性も考えられる。需要を制限するために価格が現在の水準あるいはそれ以上に高くなることを必要とするような不安定な需給バランスの状況下、収穫高に関する懸念の再燃とインフレ的コモディティ買いが相まって、市場上昇を容易にする環境を作り出している。7月豆先物は$13.50上げて$578.43;8月物は$12.58上げて$578.43;9月物は$12.86上げて$573.93で終了した。7月ミールは$12.13上げて$464.29;8月物は$12.35上げて$461.86;9月物は$11.57上げて$457.45で引けた。7月油は$31.97上げて$1447.54;8月物も$31.97上げて$1455.04;9月物も$31.97上げて$1462.97で終了した。

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