USDAが2007-08年度大豆輸出予想を上方修正
米 農務省(USDA)は今月の需給報告書で2007-08 年度大豆バランスシートを引き締め、米国の輸出量を54万4000トン増加すると共に旧殻在庫を340万トンに削減した。新殻バランスシートでの唯一の修 正は、2008-09年度搾油量が27万2000トンの削減となり、2008-09 年度期末在庫を476万トンに抑えたことである。
2008-09 年度最初の世界予報の中で、USDAは来年度のブラジル産大豆収穫量を6400万トン、アルゼンチンの収穫量を4800万トンと推定した。いずれの数値も 両国の農務官が示唆したものと一致しており、ブラジルの作付面積5.6パーセント増、およびアルゼンチンの作付面積1.8パーセント増を反映している。中 国の2008-09年度大豆輸入量は3550万トンと予測されるが、これは2007-08年度比150万トンの増加となる。製品面では、USDAは旧殻お よび新殻ともに大豆ミールの輸出を引き上げ、国内使用を引き下げた。大豆油では、USDAは2007-08年度および2008-09年度共にメチルエステ ル(バイオディーゼル)生産用の大豆油使用を引き下げる一方で、2007-08 年度大豆油輸出量を141万トンへと引き上げた。
USDAが洪水被害を測定するため中西部農家を調査
USDA は中西部6州の農業生産者に問い合わせをし、豪雨と春の洪水がどの程度大豆やコーン、ソルガムの収穫に影響を及ぼすかを調査すると19日に担当官が語っ た。この特別調査はイリノイ、インディアナ、アイオワ、ミネソタ、ミズーリおよびウィスコンシン諸州の嵐に見舞われた地域で実施される。
USDA は年次作付面積報告を6月30日に発表する。この報告書は穀物の作付けを州別に一覧し、収穫面積を見積もる。数値は6月の第1、2週に実施された調査に基 づく。USDAの農業統計局(NASS)はその声明文の中で、データは最悪の洪水が発生する前に収集されたものだと述べている。「しかし、どれだけの作付 面積が実際に穀物の収穫を得られるかをより正確に把握する努力の一環として、農業統計局は6月23日の週に、イリノイ、インディアナ、アイオワ、ミネソ タ、ミズーリおよびウィスコンシンの被害を受けた地域の生産者に再度インタビューを行うだろう」と農業統計局は声明文で述べている。「これはコーン、大 豆、ソルガムに対する生産者の収穫意向についての追加情報を提供する。」
「生産者の中には接触が困難なものや、依然他の選択肢を見極めているものもいるため、農業統計局は7月にまた、作付面積および収穫面積のより広範囲な更新を実施する予定である。この情報は8月12日の穀物生産量報告に反映される。」
最 新の作付面積情報は、トレーダーや農産物消費者ばかりでなく米国環境保護庁(EPA)も厳重に監視するものと見られる。環境保護庁は再生可能燃料使用基準 (RFS)の免除要請に関して7月25日までに決定する。その件について某情報筋は、90億ガロンという本年度の再生可能燃料使用基準義務は使用義務で あって生産義務ではない一方、本年度の月間エタノール生産は今までのところ年間ペースで90億ガロン、またはそれを超えてはいない、と指摘している。
しかし、3月のエタノール生産は年間86億ガロンになり、約5億ガロンを追加輸入すれば年間90億ガロンの使用義務が達成されたことになる。本年度新規参 入予定のエタノール工場は数多くあるが、これらの工場のいくつかは開始を延期した。経済的理由で閉鎖している既存工場がいくつかあり、さらには洪水のため に、少なくとも暫定的に閉鎖しているものもある。理由がなんであれ、米国は十分なエタノールを生産できないと環境保護庁が判断する場合、使用義務を変更す る幅広い融通性を持っている。そして同情報筋によれば再生可能燃料使用基準(RFS)変更の確率は上昇しているという。
アルゼンチンの農業生産者、ストライキを続行
ア ルゼンチンの農家と政府間の争議は未だに解決せず、輸出用大豆の輸送および搾油施設の封鎖が大豆と大豆製品の輸出に大きな被害をもたらしている。これが大 豆および大豆ミール先物市場のフロントエンドの強さを支えている。大豆および大豆ミールの需要を本年度の米国大豆収穫高と南米農家の作付面積拡大能力に応 じて割り当てるには、より一層需要が拡大しなければならないのに対し、大豆油価格はすでに需要を割り当てるレベルにまで到達している。
一 方、アルゼンチンのクリスティナ・フェルナンデス大統領は6月18日、何千人もの支持者を前に、3ヶ月にわたるストライキは非民主的だとし、農業生産者は 同国内に食糧不足を招いている道路の封鎖をただちに解除するよう命じた。フェルナンデス大統領は、輸出増税は急上昇する農業利益をアルゼンチンの1000 万もの貧しき人々と分かちあうために必要だと、引き続き言明した。これに対して農業生産者は、増税によって生計が立てられなくなる、そして拡大する需要を 満たすためには利益を再投資し、増産する必要があると主張する。
アルゼンチンの主要農業生産者グループ4 団体のリーダーは、6月20日真夜中まで引き続きストライキを続行すると表明している。アルゼンチン農業連合のエデュアルド・ブッツィ会長によれば、穀物 輸出は停止されたままとし、穀物を輸送するトラックは幹線道路で封鎖されるが、生鮮食品および食肉は通過が許可される。
フェルナンデス大統領は先週、3月11日に大統領が最初に大統領命令によって施行した同輸出税について討議するため、アルゼンチン議会両院へ法案を提出していると発表した。フェルナンデス大統領のペロン党は両院とも過半数を占めている。
農 業生産者グループは、大統領は議員から形式的な承認が欲しいだけだと主張する。「この問題を議会に送るという民主的なジェスチャーは評価する」ものの、 「しかし、それが議会に送られても我々はこの提案には賛同しない。」なぜならば同法案は問題になっている輸出増税の批准を認めるだけだからだとブッツィ会 長は言う。
大豆コンプレックスは米国中西部の天候回復を受けておおむね安値引け
大 豆コンプレックスは6月19日おおむね低く引けた。新殻大豆先物は米国中西部の天候回復から圧力がかかっている。天候回復は大豆の作付けを可能にするとと もに大豆先物を$15 以上にし、作付け時期としてはすでに遅いにもかかわらず、作付けへの強い動機付けとなりうる。市場は洪水への懸念に過剰反応したのかもしれない一方で、今 や天候パターンは好転し、2008-09年度はタンパクミールおよび飼料用穀物の消費制限を要求するほどの供給不足とはならないだろう。7月限月の大豆先 物は$3.86安の$567.87で終了。8月物は$4.78下げて終値$568.79、9月物は$6.43下げて終値$561.44。7月ミール は$2.65上げて終値$462.41、8月物は$1.43上げて$459.00、9月物ミールは$0.33下げて$451.94で引けた。7月大豆油 は$29.54下げて終値$1413.59、8月物は$29.54下げて$1421.09、9月物は$29.76下げて$1428.80で終了した。
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