米国環境保護庁長官がバイオ燃料への補助金は世界的食糧不足の主因ではないと語る
「米 国政府はバイオ燃料への補助金が世界的食糧不足の主因とは考えていない」とステファン・ジョンソン米国環境保護庁長官は述べている。バイオ燃料生産用に コーン、大豆およびその他の穀類の消費量がますます増加し、農業生産者がより高価格の燃料用穀類に転作しており、この現象が欧州での食糧価格高騰および発 展途上国における食糧不足両方の原因になっているとの見方が欧州や他地域の評論家の間に広まっている。ジョンソン長官は、パリで開催されたOECD環境政 策委員会の2日間にわたる会議後に行われたBureau of National Affairsとのインタビューでこうした見方に反論した。
「私は現時点でバイオ燃料の生産が食糧不足を引き起こしているというのは言い過ぎだと思う」とジョンソン長官は述べた。状況分析に従事してきた農業エコノ ミストは様々な要因を調査しており、「現時点ではバイオ燃料は(食糧不足の)主要原因のリストのなかでずっと下の方にある」と同長官は付言した。
アルゼンチンの大豆および関連製品の輸出税制問題は未解決
ア ルゼンチンの農業生産者によるストライキの30日間の中断期限が過ぎ、農業生産者と政府間で牛肉や小麦の輸出に関する部分的合意は成立したが、大豆と関連 製品の輸出税制問題は未解決と報道されている。通信機関は先週、農業生産者が5月3日から路傍抗議を開始し、農産物の売買停止を計画しているが、3月のス トライキの時に行ったような交通封鎖を行う計画はないと報道した。輸出向けアルゼンチン大豆及び大豆製品出荷の遅れにより、マーケティング年後期の米国大 豆輸出をさらに増加させることになるだろう。
先週、農業団体の指導層はアルベルト・フェルナンデス官房長官およびハビエル・デ・ウルキーサ農業長官と会談した。Dow Jones Newswiresの報道によれば、アルゼンチン農業生産者連盟のホルヘ・ソルミ技術顧問は予備会談の後、小麦と牛肉について進展が見られたことから話し 合いが閣僚レベルに上ったと述べた。しかし同氏は、穀類輸出税の件は討議されなかったとも述べた。
国勢調査局が3月の搾油量を修正
国 勢調査局は5月2日、3月末の大豆油在庫量を国勢調査搾油レポートの数値より6,350トン減の131万トンに修正した。また同調査局は2月のメチルエス テル(主としてバイオディーゼル)生産用の大豆油使用量を当初報告数値より33,100トンも少ない98,400トンと大きく下方修正した。3月のバイオ ディーゼル生産用の大豆油消費量は106,000トンと報告されたが、これはアナリスト筋が2月の当初報告数値を基に予想した数量を大きく下回っている。 3月のバイオディーゼル生産用油脂総消費量は、2月の修正値150,000トンから172,000トンに増加した。
米国で大豆の作付が開始される
USDA は4月27日現在、米国の大豆栽培の2%が作付されたが、コーンの作付はわずか10%であることを発表した。コーン作付の遅れとコーン・ベルトの中核地帯 で引き続き雨が多い状況が作付の妨げになっているため、大豆の作付がUSDAの3月予想である3030万ヘクタールに達する可能性が強まっている。
し かし今年の米国の大豆作付を制限する要因の一つに良質の種子不足が挙げられる。「冬の間に受けた良質の大豆種子注文への対応が非常に大変だった」とパイオ ニア・ハイブリッドのブレント・フロイド氏は述べた。大豆種子の発芽率は通常90%以上だが、昨年夏の終わりから秋にかけての天候不順が種皮に悪影響を及 ぼし、種子供給企業は良質の種子を作るのに大豆使用量を増やさねばならなかったため、今年は75%の発芽率表示の種子も販売されていると同氏は付言した。
大豆種子の品質は発芽率、つまり100個の種子のなかに生存能力を持つものがいくつあるかで決定される。通常の年には、大豆の発芽率は90%以上で、80%が標準となっている。
インドは食用油の大幅輸入増加を予想
上 中国に次ぐ世界第2の食用油輸入国であるインドは、国内価格の高騰とインフレを緩和する目的で同国政府が食用原油の輸入税を撤廃することを決定したのを受 け、今年の食用油輸入を最大16%増加させる可能性がある。ゴドレジ・インターナショナルの取締役、ドラブ ミストリー氏はBloomberg News とのインタビューでこうした見解を示し、2008年10月で終わる今年度の植物油輸入が昨年の560万トンから650万トンに増加するだろうとの予想を明 らかにした。
「インドで安価な輸入油が入手できることで消費が増加し、消費者も価格の高い国産油より輸入 油を選ぶようになるだろう。インドの油糧種子供給量がそんなに豊富でことも要因となっている」とミストリー氏は述べた。ゴドレジ・インターナショナルは、 ムンバイに本社を置くゴドレジ・インダストリーズの一部門で、インド最大の植物油売買業者である。
5月と 6月のインドの食用油(特に大豆油とパーム油)輸入は57万トンに上り、7月以降は月間70万トンに増加する可能性があるとミストリー氏は述べた。これに 対し、インド溶媒抽出産業協会(SEAI)のデータによれば3月の植物油輸入量は421,686トンだった。SEAIの最新月間レポートによれば本油年の 当初5ケ月間の食用油輸入は前年比38%増の226万トンに達した。
「今後2、3週間はパーム油が少し横滑りし、高生産サイクルが終わるにつれ、価格が上がる可能性もある。米国の7月、8月の大豆栽培期の天候が大豆油およびパーム油両方の価格決定要因になるだろう」とミストリー氏は述べた。
大豆コンプレックスはドル高による大量投機売りで安値引け
大 豆コンプレックスは5月1日、ドル高が一連の大量投機売りを誘発したため安く引けた。ドル高が続き、特にこれがエネルギー市場のさらなる後退につながり、 バイオ燃料生産者にとっての大豆油採算価格を引き下げるようであれば、投機売りが加速し、大豆先物にさらなる圧力をかけることも考えられる。5月豆先物 は$15.80下げて$462.51;7月物も$15.80下げて$467.01;8月物も$15.80下げて$462.97で終了した。5月ミール は$14.55下げて$356.48;7月物は$14.00下げて$363.21;8月物は$13.78下げて$359.90で引けた。5月油 は$20.06下げて$1251.33;7月物は$43.65下げて$1242.29;8月物は$42.99下げて$1249.57で終了した。
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