about

 

 

 

Latest News

2012/02/02
Hans H. Stein 「豚への大豆ミール」

2012/01/27
(271)新しい飼料添加物(パート2)
(272)有機酪農の可能性を探る米国北東部の大学

2012/01/18
日本の大豆マーケットレポート2011年12月号

 


WWW ASA IM

flecha サイトマップ

usa 英語

ホ-ム

 

プライバシーポリシー

 

2007年度産米国食品大豆の品質

ジル・ミラー・ガービン博士、セス・L・ネイブ博士、ジェームス・H・オーフ博士

 

概要

ア メリカ大豆協会では1986年から米国産大豆の品質調査を支援している。この調査は、海外顧客を対象として翌年の買い付け時の参考にしてもらうための新穀 の品質データを提供することを目的としている。食品大豆の調査は、2007年に初めて行われているもので、生産者に貴重な品質情報を提供するだけでなく、 海外のバイヤーを支援することも目的としている。

 

2007年の作付面積、収量、総生産量

米 国農務省農業統計局の2007年10月12日の作柄報告によると、米国における大豆の総作付面積は、昨年より16%減の2,540万haになると推定され る。平均収量も2006年を下回る見込みで、米国産大豆の総生産量は、わずか7,080万トンになるものと見られる。この予測どおりであれば、6,720 万トンという壊滅的な2003年の生産量を若干上回るに過ぎず、2004~2006年の平均生産量8,500万トンからは大幅な減少となる。データを表1 に示す。

 

2007年の米国産大豆の品質

8 月後半から9月中旬にかけて、我々は合計670の食品大豆のサンプルキットを食品大豆の契約企業に配布した。2007年12月7日までに、参加企業から合 計210のサンプルが提供された。これらのサンプルは、ミネソタ大学で開発された検量方程式が組み込まれたPerten社のダイオードアレイ装置 DA7200(スウェーデン、フッティング)を用いた近赤外線分光法(NIRS)で、タンパク質と油分の含有量が分析された。分析結果を表2および3に示 す。

 

タンパク質と油分の分析結果について

地域別の、種子サイズ分類を通じた食品大豆サンプルの平均タンパク値(表2)は、中央コーンベルト(CCB)や東部コーンベルト(ECB)地域より北部コーンベルト

1 アメリカ大豆協会およびアメリカ大豆輸出協会対アジア食用大豆品質ミッション(2007年11月8~19日)用資料
ミネソタ大学(ミネソタ州セントポール)作物/植物遺伝学部 助教授/教授の科学者

(NCB) 地域でタンパク質含有量が低い(~1.7%)ことを示している。3つの地域の種子サイズ別のタンパク質含有量をより詳細に調査すると、ひとつにはNCB産 に小サイズのサンプルが非常に多かったことから、小さいおよび平均的な種子サイズのサンプルにより、全体的なNCB地域の平均が過度に低くなったことがわ かる。大きな種子サイズのNCBのサンプルは、他の2つの地域の大きな種子サイズの平均に極めて近かった。 種子サイズの同一等級内および等級間の比較では、NCBにおける油分の含有量は、CCBおよびECBより高かった。

サ ンプルを提出した個人により提供された最終用途情報別にサンプルデータを分類すると(表3)、表2と同様の傾向が見られる。NCBにおけるタンパク質の平 均含有量は、CCBおよびECBより約1.5%低い。この場合も、CCBおよびECBに比べて、NCBでは納豆および味噌用大豆品種の割合が非常に多いこ とにより、NCB地域のタンパク質値の平均が低くなった可能性が高い。納豆および味噌用大豆品種は、豆腐用大豆品種よりタンパク質が低い傾向があるため、 これは当然の結果である。NCBにおける油分の含有量は、CCBおよびECBより高かった。


可溶性糖分

海 外の顧客のなかには、米国産大豆の可溶性糖分の含有量に関心を示す業者がいた。従来の湿式化学分析やNIRSといった技法では、可溶性糖分を正確に定量す るのは困難である。30サンプルの小量のサブセットを、湿式化学分析法を用いて可溶性糖分の含有量を分析した。分析結果は、表5および6のとおりである。 すべての可溶性糖分の値には、サンプルごとに大きなばらつきが確認された。これは、重要な可溶性糖分の相対的含有量の決定に、地域の環境条件が大きく関与 している可能性を示している。一般にNCBからの平均的種子サイズのサンプルはCCBからの平均的種子サイズのサンプルよりも、ショ糖(スクロース)が高 く、ラフィノーズ、スタキオースが低かった。

 

米国産大豆の調査

米 国産大豆全体の品質は、アメリカ大豆協会海外マーケティング(ASA-IM)の後援の下で別のプロジェクトにより年1回評価が行われる。2007年8月 に、9,187のサンプルキットが米国の大豆生産農家に送付された。米国30州の各州内の総生産量に応じて、調査の対象となる生産農家数が決定された。 2007年10月31日現在で、1,685サンプルの受領および分析が行われた。米国産大豆全体のタンパク質および油分の平均含有量は、2006年の品質 調査における値と同程度であった。米国産大豆のタンパク質の平均含有量は、2007年産では若干高く35.4%で、油分の平均は若干低く18.7%であっ た。地域別分析では、地域のタンパク質の値が約0.9%単位高く、油分が約0.5%単位低い傾向があったことを除き、2006年産で認められた傾向とほぼ 同一の傾向を示している。

 

中西部の気候の概要

す べての可溶性糖分の値は、サンプル間で大きな変動が確認された(表4)。これは、地域の環境条件が、重要な可溶性糖分の相対的含有量の決定に大きな役割を 果たす可能性を示している。サンプルには、平均でスクロース39.4 mg/g、スタキオース34.6 mg/gおよびラフィノース7.6 mg/gが含まれていた。南部諸州では、スクロースおよびスタキオースの含有量は低く、ラフィノースの含有量は高い傾向があった。これと同じ傾向が 2006年の調査でも認められた。

 

中西部の気候の概要

3 月下旬の気温は平年よりかなり高かったが、4月の平均気温は中西部の大部分で平年を下回った。4月6日から9日までの間、平均気温は7~11℃で中西部全 域において平年を下回った。ミネソタ州では、4月第1週に春の吹雪に見舞われ、第3週にはにわか雨および雷雨の形で、週平均で平年の2~3倍の降水量が あった。中西部の様々な場所で、4月を通して春の洪水が続いた。

5月の平均気温は、中西部のほぼ全域で全般的 に平年を上回った。降水量は全般的に平年より多く、ミズーリ中北部およびアイオワ南西部全域で洪水が発生し、作付けが遅れたが、全般的な作柄への悪影響は なかった。ミズーリ、ケンタッキー、ミネソタ、ウィスコンシンおよびオハイオの一部では適度な日照りが続き、これは作付けに大きく役立った。

6 月の降水量は、月の前半には中西部の多くの地域で平年を下回ったが、この地域の大部分では、6月後半の降雨によりトウモロコシおよび大豆の生育に対する懸 念が緩和された。しかし、ケンタッキーの大部分およびオハイオ南部は激しい旱魃に見舞われた。6月の気温は、全般的に平年並みであった。

7 月は例年になく涼しく雨量も少なかった。中西部地域のほぼ75%で旱魃が発生した。この地域(アイオワ、イリノイ、インディアナ、オハイオ、ケンタッ キー)の一部では、月後半に恵みの雨があったが、ミネソタ、アイオワ、ミズーリおよびウィスコンシン地域では降雨がなく、7月としては記録史上最も深刻な 旱魃となった。

8月には、中西部の北と南の3分の1が激しい旱魃に見舞われたが、残りの3分の1の中央部では記録的な降水量となり、大規模な洪水が発生した。イリノイ南部、インディアナ中西部の南から南部にかけて、ケンタッキー、オハイオの一部地域では最高気温が記録された。

9 月の中西部の気温は、平年並みや平年をかなり上回るなど、変化が激しかった。冷涼な地域には降雨があり、温暖な地域では降雨はなかった。中西部の北半分で は、ほぼ記録的な降水量により旱魃が緩和されたが、中西部南部の旱魃は続き、再び北部のイリノイ、インディアナおよびオハイオへと広がり始めた。気温は地 域の大部分で平年を上回ったが、記録的というほどではなかった。

全体として、シーズン半ばの旱魃は、その他全ての気象現象以上に大豆の収量に大きな影響を与えた。これにより、ミネソタ、アイオワ、イリノイ、インディアナおよびミズーリなど、主要大豆生産州における収量は大幅に減少した。


南東部諸州における旱魃

米 国の個々の生産者にとって最も深刻な生産上の問題は、米国南東部で起こった激しい旱魃で、シーズンを通して(特にシーズン後半に)大豆の収穫に影響を与え た。旱魃は、テネシーやケンタッキーといった中南部諸州と同様、ノースカロライナ、バージニアおよびメリーランドの東部諸州の収量にも重大な影響を及ぼし た。これらの州では、昨年と比較して、収量の3分の1の減少が予測され、全生産量は43%の減少が予測される。

 

大豆サビ病

大 豆サビ菌(Phakopsora pachyrhizi)は、南米で収量に多大な損失もたらすものとして知られている大豆の真菌性病原体である。サビ病が米国本土で最初に報告されたのは、 2004年11月である。サビ病は胞子で広まるが、越冬するには生物宿主を必要とする。米国では、フロリダとテキサス最南部の広い地域でクズ(葛)に付着 して越冬することが知られている。商業生産用大豆におけるサビ病の大発生は、2005年以降認められている。サビ病は毎年、中央部の大豆生産地域へと拡大 している。2007年には、アイオワ、イリノイおよびミズーリなど19州でサビ病が確認された。しかし、サビ病は、大豆の収量あるいは成分が影響を受ける 時期より後の、シーズンの終わりに確認された。大部分の州では、サビ病による損失を減少させるための殺菌剤の使用は不要であった。サビ病に対する殺菌剤の 使用が推奨されたのは、フロリダ、ミシシッピ、ルイジアナ、アーカンソーおよびオクラホマのみであった。これらの諸州では、殺菌剤を用いたサビ病の制圧に より、病気による生産量の損失は極めて低いレベルに抑えられた。中央部の大豆生産地域の生産者は、サビ病の危険性およびサビ病の管理に対する高い認識を 持っているが、大規模なサビ病の感染とそれに対する殺菌剤の使用は、せいぜい稀に起こる程度であろうと考えられる。

 

食品大豆の育種における優先事項-ミネソタ大学

大 豆は、人や家畜の食糧をはじめ様々な産業上の利用など多くの用途があるため、広範な育種目標を同時に考慮する必要がある。食品大豆については、最優先の農 業形質には、収量、早生、病気および虫害抵抗性、鉄クロロシスに対する耐性、高い競争力および均一性などがある。特に、大豆モザイクウイルス、疫病菌およ びアブラムシに対する抵抗性は、高い収量、粒大および外観の均一性を確保するために重要である。鉄欠乏クロロシスの影響を受ける栽培地域は、食品大豆の大 規模生産地域と同一地域であることが多いため、鉄クロロシスに対する耐性は重要である。有機栽培では、雑草防除の方法が機械的な耕作に限られることから、 大豆は栄養素、水、日光などに関して雑草との競争に勝つ必要があるため、有機栽培の食品大豆(食品大豆栽培面積の約20~30%を占める)には、高い競争 力が非常に重要である。

食品大豆における品質特性に対する育種目標を検討する場合、高タンパク質、7Sあるい は11Sサブユニットタンパク質(それぞれ柔らかめあるいは固めの豆腐ができる)、タンパク質安定性、可溶性糖分および構造性炭水化物含量、種子のサイズ (および重要度は低いが粒色)およびイソフラボンの総含有量が、優先度の高いものとなる。豆腐用品種の育種目標には、高タンパク質(タンパク溶解指数)、 大きな種子(>20g/種子100個)および黄色の臍色などがある。納豆用品種の目標は、高スクロース、小さな種子(<10g/種子100 個)および黄色の臍色などである。枝豆用では、大きな種子、灰色の軟毛、高スクロースおよび苦味がほとんどないことが重要である。最後に、もやし用には、 発芽特性に優れ、長い幼根を持つ小さな種子であることが重要であり、味噌および醤油には、通常、各企業独自の基準がある。

注)表は添付の英文レポートをご覧ください。

 

US Soybean Export Council   Soybean Checkoff Supports U.S. Soybean Farmers - United Soybean Board

© Copyright 2008 U.S. Soybean Export Council. - Please read our Privacy Policy